極限までそぎ落とされたスケルトンのムーブメントと、文字盤

日ごとに約6 . 1 ° ディスクが回転することによって、正確な太陰周期(平均29日12時間44分3秒)で、月の満ち欠けを表現している。各部位の動きはオーナーが選んだ場所の座標に基づいて行われ、ムーンフェイズは常にその場所の上空と相関関係を保つのだ。もちろん、北半球と南半球の違いも考慮されている。

 ムーンフェイズ表示と同様に、日の出と日没のインジケータはホーム時刻に関連付けられているため、ホームのタイムゾーンとは異なるタイムゾーンの都市にオーナーがいても、インジケータはホーム時刻での状況を表示し続ける。そして、6時位置には、実際の時間(真太陽時)と日常で使用されている時間(平均太陽時)の差である均時差を、プラスマイナス15分の範囲で表示する水平インジケータが配されているなど、もし、タイムマシンが存在して、ガリレオ本人に見せることができたとしても、充分に納得してもらえるであろう素晴らしい出来栄えとなっている。

 ムーンフェイズ表示と同様に、外せないポイントが特徴的なパネライ トゥールビヨンだ。極限までそぎ落とされたスケルトンのムーブメントと、文字盤の不在によって、トゥールビヨンを時計の正面と背面の両方から鑑賞することができる。一般的に文字盤上に見られるすべての要素が、ムーブメントやフランジに移され、4日間のパワーリザーブを蓄える2つのバレルがケースバックから見え、ムーブメントの上に配されたパワーリザーブ残量のインジケータを読み取ることができるように工夫されている。

panerai_l_astronomo_2018_01.jpg また、従来の方法で設計された日付表示のディスクでは、スケルトナイズされたムーブメントの魅力を十全に出し切ることは難しかった。そこで、パネライの誇るLaboratorio di Idee(アイデアの工房)は、ホウケイ酸ガラスで作られたディスクとレーザー加工した光学特性をもつ日付の数字という、革新的技術を開発して解決した。(パネライが特許申請中)

 日付ディスクの上にあるポラライズドクリスタルが数字を表示して読める状態にする、小さな日付ウィンドウから覗く以外は、数字はどの位置からも事実上見えなくなっており、徹底的に「他者から美しく見られること」を意識して作った結果、「見えなくすること」の重要性もパネライは教えてくれるのだ。

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